教わったことや本に書いてあることの受け売りではなく自らの体験の中で実感・納得できた原理・原則だけをまとめてみました
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメールサイト・オーナーへメールする    
■ 第1部 第1話
明竜が昔所属していた支部で会報に連載していたエッセイを加筆再掲しました
■ 少林寺拳法とフルコンとどう違うのか?

少林寺拳法の技術は武道です。
では空手とどう違うのでしょうか。

か弱い女性が大の男から、本当に身を守れるのでしょうか。
少林寺拳法とフルコン空手が戦ったら、どちらが勝つのでしょうか。
皆さんは、こんな疑問を持ったことは無いですか。
・・・今回は、こんな疑問に対し、私の思うことを述べてみたいと思います。

空手と少林寺拳法と、どこがどう違うのでしょうか。
なぜ少林寺拳法は、空手の一流派では無いのでしょうか。
宗教法人の側面があるからでしょうか。
それとも柔法があるからでしょうか。
確かにそれも誤りではないでしょう。
しかし空手にも教えはありますし、関節技や投げ技を持っている空手の流派もあります。
技術上での一番の大きな違いは、空手は格闘技であるけれど少林寺拳法は護身術であると言うことです。

では格闘技と護身術とはどう違うのでしょうか。
一部の格闘家が言うように、レベルの低い格闘技が護身術なのでしょうか。
それではここで、「格闘技」と「護身術」の概念を明確にしてみることから始めましょう。

まず格闘技とは、相手に対し明確な攻撃意識を持って相手の虚を引き出し、そこを攻めて勝ちをおさめる技術と言えるでしょう。
それに対し護身術とは、相手の明確な攻撃意識を察知し、身を守り、同時に相手から攻撃の意志を取り除く技術と言えます。

簡単に言えば、殴って相手を倒すのが格闘技、
それを防ぐと同時に二度と攻撃させないようにするのが護身術です。

ですから、格闘技において重要な要素となってくるのが、
「スピード」「力」「反射神経」「スタミナ」「拳の固さ」「コンビネーション」「体格」なのに対し、
護身の技術においてはそれぞれ、「スピード⇔タイミング」「力⇔角度処理」「反射神経⇔読み」「スタミナ⇔一気動作」「拳の固さ⇔極め」「コンビネーション⇔グーチョキパー戦術」「体格⇔崩し」で、対処します。

聞き慣れない言葉もあるかと思いますが、言われてみれば、少林寺拳法の法形ってこの原則が活かされているような気がしませんか。
よって正しく少林寺拳法の技術を修得すれば、か弱き乙女が大の男をねじ伏せることが可能です。
(私は女子大生が体育会拳法部の学生を手玉に取ったのを見たことがあるので言い切ります。)

このように考えると、フルコン空手の技術に対しても、少林寺拳法の護身術が通用することが分かると思います。
もっとも「生兵法は怪我のもと」と言うように、正しく修得しないと使い物にならないのものも事実ですので、
くれぐれも天狗にならぬよう気をつけながら、無限の可能性を秘めた数少ない武道である少林寺拳法の修行に日々精進しましょう。