教わったことや本に書いてあることの受け売りではなく自らの体験の中で実感・納得できた原理・原則だけをまとめてみました
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメールサイト・オーナーへメールする    
■ 第3部 第7話
第3部はちょっと変わった練習方法を紹介していきます
■ 戦術組成 

掲載日:01/10/15

練習名:戦術組成
カテゴリー:演武


演武は技を身につけるための演武(戦術組成)と見せるための演武に分けて考えることが出来ます。今回は身につけるための演武を考えてみます。
特徴:

ゲリの練習と並び法形練習と乱捕り練習の橋渡しとして最も重要な部分です。
やり方:

■自分が攻者になったつもりで、大きなダメージを与える単撃(KO撃)を書き出してみます。
  例)左直突き、右直突き、左振突き、右振突き・・・
■今書き出したそれぞれの攻撃に対して少林寺の法形を応用した防御と反撃のセット(戦術)を決めます。
  • 戦術組成のポイント
    • 全ての防御・反撃は同じ構えから始まっていますか。
    • いろいろな技を使うのはある程度乱捕りが出来るようになってからでも遅くはありません。最初は、似たような動きだけで単純に構成した方が良いでしょう。
    • 法形そのままの動きで戦術を組めなくても構いません。戦術組成は「破」の段階の修業方法です。今まで学んできた少林寺拳法の原理・原則に則り対応しやすい戦術を組みましょう。
    • 攻撃から始まる戦術や、法形にはないガチンコ受けが含まれていませんか。
    • 防御から反撃は2動作になっていませんか。一気動作で反撃まで出来なければ当身は決まらないと考えましょう。これはバック・ステップで一度間合いを切った後、イン・ステップして反撃を極めようとしても遅いということです。
    • 相手との間合い・布陣を基本に、受け⇒反撃⇒連反攻⇒残心までがセットになって戦術に含まれていますか。
■相手に協力してもらい、まず攻撃を決めて防御・反撃の動きをすり込みます。
  • 最初は上手く出来なくて当然ですから、守者が上手く受けられるよう攻者が誘導する必要があります。
  • この段階でうまく行かないようなら原因は二つしかありません。戦術に無理があるか、攻者が勘違いしているかです。攻者が勘違いしている場合は相手を変えましょう。

■全ての攻撃に対し、ある程度スムーズに防御・反撃ができるようになったら、左直突き、右直突き、左振突き、右振突き・・・等と順番を決めて攻撃をしてもらいます。

  • これは守者、攻者に別れた演武と見ることもできます。

■次のステップは、打合せ無しの演武です。攻者は順番を決めずに単撃を出します。

  • この段階も攻者の人の質が問われるところですが、守者の力量に合わせて、守者が上手く対応できるように誘導する必要があります。
  • そして守者の技能向上に合わせて「ギリギリ上手くできる」状態をキープできるよう、攻者が相手を誘導しなくてはいけません。剛法版の誘導法です。

注意:

  • 戦術組成とは対の先や後の先の動きの整理です。しかし、これだけではフェイントには対応できません。フェイントには先の先で対応する必要があります。そして先の先を使いこなすためには攻撃線を理解する必要があるのです。
  • 攻守立会評価法に行く前に攻撃線を外す練習が必要となります。
  • また、特に指導者の方で「ああしろ」「こうしろ」と注文をつける人が見受けられますが、絶対してはならないことです。どうしてもアドバイスしたいときは、「こうしたらどう?」ぐらいにとどめましょう。

メリット:

  • 少林寺拳法を知らない方に紹介する際にこの演武を見せると、護身術としての少林寺拳法をよく理解してもらえます。
  • 打合せ無しの演武が出来るようになっていれば、間、間合いなど、かなりリアルな演武ができるようになります。