教わったことや本に書いてあることの受け売りではなく自らの体験の中で実感・納得できた原理・原則だけをまとめてみました
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメールサイト・オーナーへメールする    
■ 第4部 第2話
ロバ耳第4部では学び方と教え方、あるいは練習で学んだことをどう応用するかそんな観点で書いてみたいと思います。全10話(ぐらい)の予定。
■ 考える一つの方法

僕はIT関連の会社に勤めているが、この業界では「リファレンス」とか「ベスト・プラクティス」などという言葉が頻繁に使われる。英語だと難しくて必要以上のありがたみを感じるが、要は「参照」と「成功事例」のことだ。

ある時、上手くいった仕事の進め方を真似て少林寺拳法の戦術を考えてみた。すると自分なりの仮説がたった。そしてその仮説を証明するための検証方法が浮かぶ。時には実際に身体を動かして検証もした。仮説どおりにいかないときは理由を考えたり、仮設を立て直したりした。

こうして僕は一つの「考える方法」を手に入れた。少林寺拳法で悩んだら、違う分野のノウハウを当てはめて考えてみる。それでも納得のいく視点が手に入らなかったら、また別の分野のノウハウや考え方も持ってくる。ただ、それだけなのだが今まで無かった視点でものを考えることができた。

僕のとった方法だけが唯一の正解とは思っていないが、凡人でもできる一つの解としてこの「成功事例」を「参照」するという手法があるのは確かだ。そして納得のいく答えを得るためにはある程度豊富な参照ケースが必要だ。僕の場合には仕事で培ったノウハウを応用したが、他の分野でもいいはずだ、例えば音楽とか、子育てとか、物理や数学などの勉強が役立つ時もあるだろう。

要は普段から様々な経験をするよう心がけたり、広く学んだり、深く学んだりするとどこかで役立ってくる可能性が高いということだ。「神よ、私に七難八苦を与えよ」と言うつもりはないが、目の前に現れる困難から逃げてばかりでは力はつかない。そう思うといかに力をつけるチャンスを無駄にしてきたことか。。。この年になって学生時代に勉強しなかったことが悔やまれた。

もう一つ気づいたことがる。かつてB先生に罵倒されながら悶々と悩み続けていた時はおうおうにして答えが見えなかった。が今は違う。たいていのことは考えれば答えが見えてくるようになった。そうなると、むしろ的確な問題を探すことが重要になってくる。

学校で勉強しなかった分、僕は少林寺拳法を通していろいろなことを学んだ。いわば少林寺拳法が僕にとっては学校のような存在だった。