教わったことや本に書いてあることの受け売りではなく自らの体験の中で実感・納得できた原理・原則だけをまとめてみました
内容に関しては 財団法人少林寺拳法連盟 の正式な見解ではありません。 【サイト・オーナーへメールサイト・オーナーへメールする    
■ 第4部 第4話
ロバ耳第4部では学び方と教え方、あるいは練習で学んだことをどう応用するかそんな観点で書いてみたいと思います。全10話(ぐらい)の予定。
■ 第4話 見つけられれば大きな宝

謙虚さと大胆さをバランス良く保つことが上達のための必要条件だと前回書いたが、最適のバランスを保つのは難しく、どうしたらその能力をつけられるか明言できる人は少ないだろう。僕も正直分からない。でも広い趣味をもっていたり、苦労人だったり・・・どうも人生経験が豊富な人にこの辺のバランス感覚の良い人が多いようだ。

僕がもっとも面白いと思う少林寺拳法関係の本はカッパブックスだが、この本は出だしから引き込まれる。道場破りが開祖のところに来るところから話が始まるのだ。そしてその中で「・・・苦労したわりにのんきな性格と、生まれながらの童顔で・・・」という部分がある。一説に周囲に気を使う人ほど、童顔の人が多いと聞いたことがある。「人たらし」と言われた開祖だ。喧嘩が強い、意志が固い、先見の明がある他に周囲に対して細やかな気配りがあったとしてもおかしくない。ちなみに、僕も童顔だが、開祖と違うのは大した苦労もしてないのに童顔なことだ(^^;

開祖の魅力の一つはその人生経験の豊富さだろう。人生経験豊富な人には判断力にすぐれている人が多い。恐らくこれは参照すべきケースを豊富に持っているからだと思われる。そして、そのノウハウを修行に生かすことが出来れば・・・謙虚さと大胆さのバランスを最適に調整しながら、自分を大きく成長させられるようだ。

先日うれしいメールをもらった。「前略・・・『少林寺拳法を自分のものにするもしないも、結局は自分の姿勢次第なんだな』ということに気づき始めたような気がします。これまでは練習に参加すれば、自分の求めるもの(強さ)を与えてもらえる、という他人任せの姿勢でしたが、それは誤りだったようです。」

e-研サイトを訪れてくれた方からいただいたものだ。守破離のそれぞれの段階を他問他答、他問自答、自問自答する段階と例えるなら、この方は破の領域の意味を知ったということになる。いわば破の域に足を踏み入れたところと言えるのではないだろうか。

例え何段になっても、何十年の修行を続けても、教わる立場から脱却できない人もいる。でも手紙をくれたこの人は、少林寺拳法の修行を通して、物凄い宝を見つけたようだ。祝福の拍手を贈りたい。