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■ 第5部 GUN日記
涙と笑いの体験記
■ 11月23日 口を滑らす
今日は関東実業団少林寺拳法連盟の先生方が集まる会合で一日塞がっていた。
会う人会う人が、杖をつく僕を心配してくれた。気持ちはありがたいが、五月雨式にくる質問には多少疲れた。数日前に会社で経験したシーンのリプレイだ。

心配そうに病状を聞いてくれるのだが、まだ白か黒かも分からず、なんと答えたら良いか僕自身にも分からない。腫瘍と言えばおそらく大ごとに聞こえてしまうだろう。なんとなくビミョーにお茶を濁し続けた。

ただ、夜の席になってアルコールが入ってくると、多少頭も鈍くなり、僕もいい加減になってくる。どこまで話してよいのか、どこからは黙っておくべきかの判断が不正確になってくる。それでもなんとか切り抜けた。

帰り道、妻に「大会の時は気持ちよかったのに、3日後には天国から地獄だったよなぁ」と漏らしたら、「なんでですか」と聞かれた。
そうだ、彼女の認識は良性腫瘍だ。良性の腫瘍を切除して、傷口もきれいになってきているのだから、もう済んだことと思っているのだろう。だから、僕の地獄という言葉はピンとこなかったと思われる。

(やばい)と思ったが、今の段階での中途半端な説明は困惑させるだけだ。ここは初志貫徹でしらばっくれるしかない・・・。
なんとか平静を装った僕の口から出た言葉は「だって切ったんだぜ」

ごまかしきれただろうか?