技術、練習方法、教えの実践・・・ 少林寺拳法に関する研究発表の場
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■ 今、地球に起こっていること ('97 MA)
章へジャンプ→ 皆さんの将来の夢はなんですか?|オゾンホール6年連続最大規模に進む温暖化97年の地球気温は過去最高100年以内で世界の主要な森林は全滅?加速する絶滅  1日に100種の絶滅速度地球環境問題の相互関係自分に何が出来るだろう?

●1997年に私が支部の会報に発表したものです。
●我々の住む地球が今悲鳴をあげています。そして、その原因は我々の日常生活にあります。このままでは我々は払いきれないほど高い代償を要求されかねません。人類規模のサラ金地獄に堕ちる前に、現実を見つめ、出来ることから始めて見ませんか。私は小さい頃から動物と自然が好きで大学時代は環境・資源学科で生物圏環境科学を修め公害防止管理者の資格を取得しています。

■ 皆さんの将来の夢は何ですか?

皆さんの将来の夢は何ですか?
社長になること、幸せな家庭を築くこと、芸術家になることなどなど…人それぞれいろんな夢があるでしょう。でもその夢が実現する未来も地球は緑あふれ生命が躍動している美しい青い星であるでしょうか。ますます深刻さを増す環境問題の現状を紹介します。

■ オゾンホール6年連続最大規模に

オゾンホールは、地上で排出されたフロン等が原因となり、9〜11月にかけてオゾン層が著しく薄くなる現象。上空15〜20キロのオゾン層は太陽光線のうち紫外線(UV-B)を吸収しており、層が破壊されると皮膚ガンが増加したり、地球全体の気候システムに影響を与えます。

初めてオゾンホールが南極上空に観測されてから年々その規模は大きくなっており、97年その面積は南極大陸の約1.7倍に広がりました。今年3月、4月には北極でもオゾンが大幅に減少したことが観測されています。先進国では日光浴の制限、帽子・長袖・サングラス・紫外線防止ローションの着用といった対策が始まっています。日本でもすでに皮膚ガンはここ10年ほどで数倍に増加、対策が望まれます。

このオゾン層破壊をくい止める為、原因となるフロンの代わりに代替フロンHFCが使用されるようになりました。ところがこのHFC、オゾン層には無害ですが二酸化炭素の1300倍の温室効果をもち、地球温暖化に拍車をかける結果となっています。HFCはカーエアコンや冷蔵庫の冷媒用として最近使用量が伸びており、大気中濃度が年約90%の割合で急増しています。

■ 進む温暖化97年の地球気温は過去最高

温暖化とは二酸化炭素などの温室効果ガスの増加によって、地球の気温が上昇すること。人間が石炭や石油などの燃料を大量に燃やすようになった結果、大気中の二酸化炭素濃度が急激に上昇し、地球の平均気温もこの100年ですでに0.3〜0.6度上昇しています。さらにこのままいくと今後100年後には1〜3.5度上昇すると言われています。

温暖化が進めば大雨や干ばつ、猛暑等の異常気象が起き、地球の気候全体が変わってしまいます。また、温暖化の影響は海水面の上昇による陸地の消滅や、食糧問題、感染症の増加などはかり知れず、地球の全生物の生活環境に深刻な打撃を与えます。

1997年の地球全体の平均気温は世界的な気候観測が始まった1860年以来最高の16.9度となりました。最大の原因は自動車や排気ガス等様々な人間の経済活動といわれ、二酸化炭素排出量の増加に伴う温暖化が現実のものとなってきているのです。

さらに南極の氷を含め、世界の殆どの氷河は氷が溶けだし今世紀に入ってから大幅に縮小しています。温暖化が進むと海面は最高で約1メートル上昇するといわれます。今のペースで温暖化が進めば約100年後に海中に沈む国はモルディブ、オランダ、バングラデシュ、サモアなど約40カ国もあり、温暖化は国の存在に関わる一刻の猶予も許されない深刻な問題なのです。

一方、二酸化炭素を吸収して酸素を供給している森林が乱開発や乱伐採で破壊され続けています。

■ 100年以内で世界の主要な森林は全滅?

水、土、空気を作りだす生命の拠り所森林。その森林が現在、成長量の10倍のスピードで破壊されており、国連FAO(食料農業機関)は「このままでは100年以内で世界の主要な森林は全滅」と警告しています。

特に熱帯地域の開発途上国の森林減少が急速です。「地球の肺」と位置付けられるアマゾン熱帯雨林では95〜97年の3年間で、四国の面積の3倍以上にあたる約6万平方キロの熱帯雨林が消失しました。累計の消失面積は約53万平方キロとなり、アマゾン熱帯雨林の約10%が既に消失したことになります。

熱帯雨林減少の原因は地域によって違いますが、過度の放牧、薪炭材伐採、焼畑耕作、不適切な開発、商業伐採などがあげられます。さらにその背景には人口増加、貧困、土地制度など様々な社会的経済的要因があります。日本は熱帯林の大量輸入国で、驚くことにそれは世界の輸入量の半分を占めています。さらにOA化が進み日本の木材や紙の消費はこの40年でほぼ10倍に増加してます。

過去にリョコウバト、日本オオカミなどが乱獲によって絶滅しました。今日では森林の減少など野生生物の生きる場所、生態系の破壊によってさらに多くの生物がその姿を消しつつあります。

■ 加速する絶滅   1日に100種の絶滅速度

今世紀になって野生のトラの生息数は95%も減少し、今では地球上にわずか5000頭が生息するのみとなりました。その美しい毛皮が狙われた上、生息地が破壊されてきたためです。

最近では骨が漢方薬として珍重されることから密猟が後を絶ちません。8亜種あるトラのうちすでに3亜種は絶滅。残る5亜種も絶滅への道をたどりつつあります。このままでは12年後の干支の寅は伝説的動物となっているかもしれません。

他にも絶滅の危機が確認されている生物種は約3733種とされます。生物は誕生以来進化の過程で多くの種が生成・消滅していきましたが、近年絶滅の速度が急速に速まっています。その速度は現在1日に百種、1年に4万種という信じられないスピードなのです。   

「種の絶滅速度」
1万年前 百年に1種
千年前 十年に1種
百年前(1900年) 1年に1種
現 在(2000年) 1日に百種

しかも最近の絶滅は乱獲によるものよりも生態系を破壊することによるものです。化学物質で土、水、大気を汚染し、開発により森を奪う。それに加えオゾン層破壊による有害紫外線、地球温暖化による生態系の狂い、酸性雨による土壌の酸性化によっても生態系が破壊されています。

生態系とは多くの生物達とその環境が相互に関係しあってつくりだす一つの世界です。生物の種が単純化すると病気や気候変動で絶滅がおこりやすくなります。これ以上の種の絶滅は人類の存在にも深刻な影響を及ぼすことは明らかです。

以上地球環境問題として代表的なもの4つをご紹介しました。おわかりのように、これらはそれぞれが関わりを持っており、一つだけを取り出して解決できるものではありません。

■ 地球環境問題の相互関係


これまで人間は便利さと利益を追求するあまり、大量生産・大量消費・大量廃棄といわれる産業活動を良いこととして行ってきました。しかし自然を無視しエネルギーを無駄に消費する産業活動は地球環境問題を引き起こし、巡り巡って人に悪い影響を及ぼすことが歴然となってきました。

今、人は考え方を変えなければならない時代に入っており、私たち一人一人の行動が重要な鍵を握っているのです。

■ 自分に何が出来るだろう?

1.知る
環境問題の現状を知る、その原因を知る。
   (知らないで環境を破壊していることが往々にしてあります。)
2.出来ることから環境に優しい生活を心がける
エネルギーの無駄遣いを減らす…節電、節ガス、節水、ごみを減らす。無駄な物を買わない。
3.自然に目をむけよう
生きているからこそ輝く命の美しさ、尊さを感じたことありますか。また自然は美しいだけでなく厳しさも持ち合わせています。